妊娠するには医療も必要な理由について記しています。
栄養もしっかり摂取していて、しかも普段の生活も気を付けているのに、なかなか妊娠できずに悩んでいる女性も多いと思います。
自分がやるべきことをやっても妊娠できない場合は、医学の力を借りることも妊娠するには必要です。
これを不妊治療と言います。
その初歩として「タイミング法」があります。
妊娠するには夫婦間の性交渉が必要ですが、行う日を間違えてしまうと妊娠できません。
そこで超音波検査、ホルモン測定、基礎体温などの検査を行い、排卵日を特定することをタイミング法と言います。
実は女性が妊娠するには、排卵日とその前後1日の計3日しかないので、これを特定することで妊娠の可能性を高めることができます。
しかし、このタイミング法は夫婦ともに体に問題がない場合に有効ですが、体質の問題で不妊の場合は有効ではありません。
タイミング法で妊娠できない場合に、「排卵誘発」という方法を行います。
これは投薬や注射を行うので、抵抗を感じる人もいると思いますが妊娠するには必要な方法です。
普通、1回の生理で排卵される卵子は一つです。
ここで排卵誘発剤を使用することで、1回の生理で複数の卵子を排卵させることができます。
これにより、妊娠の可能性が高まるんですね。
排卵誘発剤の使用については、最初は飲み薬で行いますが、効果がない場合は注射に切り替わります。
ただ、この排卵誘発法はタイミング法と異なり副作用があります。
卵子が多く排卵されてしまうことで、通常の妊娠より受精卵が増えてしまい、双子を妊娠する可能性が増えてしまうことです。
このリスクを含めて、排卵誘発剤を使用するにあたっては医師と十分に相談してください。
タイミング法や排卵誘発でも妊娠できない場合に、妊娠するには次のステップとして人工受精を行う場合が多いです。
現代社会において、女性の社会進出の割合が増加した反面、高齢出産の割合も増えています。
しかし、女性の体の仕組みとして年齢を重ねるごとに妊娠の確率は低下します。
そこで、不妊で悩んでいる多くの女性は人工受精という方法を取ります。
人工受精は特殊な管で夫の精子を直接子宮に挿入する方法です。
これにより、受精卵になる可能性が高く、それに伴い妊娠の可能性も増えます。
子宮筋腫などの病気で妊娠できない場合でも、人工受精は有効です。
ただ、100%成功するわけではありません。
人工受精で成功しなかった場合は、相当な精神的負担が多いです。
もし人工受精を希望される場合は、その覚悟もしておいてください。